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新入社員諸君、入社おめでとう。仕事編

2010.04.01(00:53)

入社おめでとう。社会人の仲間入りですね。無理をせずに、健康に気をつけてください、、、、なんていうことはいわない。絶対にいわない。そんな甘いものじゃないぞ。

学校と違って、これまでのように誰も答えは教えてくれない。自分で答えを見つけてゆかなければならない。でもどうやるかは全部自分次第だ。どうやろうとかまわない。誰かと同じでなければならない、ということはまったくない。これから自分でやることは結局全部自分に返ってくる。スタートラインは同じだが、毎日やることがこれからの自分の将来を分けてゆく。

まず、仕事のやり方を覚えることからはじめる。上司に呼ばれたら必ずメモを持ってゆこう。上司から仕事のやり方をおそわったら、こういうことであっていますか?と自分の言葉で表現しなおしてみよう。できれば書いて上司に見せて確認してもらおう。そこからコミュニケーションがはじまる。プレゼン能力もそこからついてくる。上司は君がわかってくれたことが確認できて大喜びだ。つぎはこうするともっとよくなる、とアドバイスしてくれるだろう。それをよく聞いて次はそれをねたに話する。そうしてコミュニケーションがつながってゆく。会社はそうやってまわってゆくものなのだ。

会社はこれから長い期間をかけて、君たち新人を”教育”する。それを受け身で受けてもらいたくない。ただ受け身で教育されても自分のためにはほとんどならない。なんのために教育するのか、それはみんながアウトプットできるようにするためだ。まず大量の本を読め。本を読んで勉強したら、同じくらいアウトプットするのだ。本を読んでいるだけ、ソースコードを読んでいるだけじゃだめなのだ。自分で勉強したことをアウトプットする。相手にわかってもらえるように表現する。場合によっては相手のしゃべっている言葉でしゃべる。共通の言葉を探す、というところまで、自分がやらなければならない。相手にあわせなければならない。会社には非常にたくさんの人がいる。欲しいのは、そういうコミュニケーションの努力をしてくれる部下なのだ。どんな勉強でもいい、それを通して身につけてほしいのは、それをアウトプットする力だ。仕事に役立つようにアウトプットできればそれがめざす姿だ。アウトプットは目に見える行動だ。行動するってことは「現実の世界に落とす」ってことなのだ。

こんないなかの会社へようこそ。こんないなかで社内でOJTやっているだけではスキルを磨くのに不十分だ。この会社は勉強することに寛容だ、というか、理解できていないので自由だ。職場の同僚、上司に聞いても、毎日本を読んでいる人、毎日勉強している人なんてほとんどいない。君だけかもしれない。でもそれでもいい。どの本を読み、何を勉強し、どの学会に参加し、どの講習会に出るかは全部自分で決めるのだ。そしてそのためのお金を出してほしいと説得するのは君だ。誰もすすめてはくれない。自分の仕事にこう役にたつから自分に投資してくれ、とお願いするのは自分だ。そんな社員はめったにいないので、あなたの意見は通る。そしてあなたは自分だけ上にあがることができる。みんながやらないから自分もやらなくていいのではない。みんながやらないからこそ、自分がやるのだ。出過ぎた釘は誰にも打たれない。もう一度いう。特にこの会社の場合、出過ぎた釘は誰にも打たれない。人と違っていれば、よし君の意見も聞かせてもらおう、といってくれる上司は必ず現れる。その日のためにアウトプットしつづけよう。

自分の上司に、どういう本を読んで勉強すればいいか、アドバイスしてもらうのもいいだろう。自分が読んだ本の中から自分にぴったりの本を選んでくれるはずだ。不幸にしてアドバイスしてくれないような上司についたら、その上司はあきらめて、別の上司に聞きにゆこう。

いくじのない上司はどこにもいる。そういう上司からビョーキをもらわないように。先行き不透明だ不確実だ、会社の状況はよくない、といいつづけている上司からは何も得るところがない。得るところがない以上に、現実は不確実なんだという自分の潜在意識になってしまう。うまくいかないのは何でもかんでもそのせいに思えてくる。その結果、自分にとっても、不透明で不確実が現実になってしまう。まわりの環境で自分が左右されちゃだめだ。自分には2つの選択肢がある。「他人に自分の現実をコントロールされる」か「自分で自分の現実をコントロールする」かだ。

やがて君たちは新しい時代を切り開いてゆくためのリーダーになる。技術のリーダーかもしれないし、管理のリーダーかもしれない。リーダーになったら部下をもつことになる。現実には、多くの部下は自分の上司はなんで自分のことをわかってもらえないのだろうと思いながら毎日すごしている。君たちがやるべきことは、部下のうちに、自分が上司になったら、部下をどのように評価し、どのポイントをほめてあげればいいのかを身につけておくことだ。上司になってからでは遅すぎる。部下のうちにはじめておかなければ間に合わない。部下にどこをアピールさせ、部下のどこを評価し、部下をどこへ導くのか、それはすべて部下の間にセンスを磨いておいてできることなのだ。これからしっかり上司を観察し、自分のセンスをいまのうちに磨いておこう。私ならこうやる。ここをほめる。ここを伸ばす。

技術をきわめたいと思っている君に。技術は確かに必要だ。でもいま会社がかかえている問題の半分はプロセスだ。技術をきちんと製品に落としてゆくためには、開発プロセスのよしあしが大きく効いてくる。それがへたで、まずい仕事のやり方になっている部署はごまんとある。すぐれた技術だけでは問題は解決しない。開発プロセスをどのように変えてゆくか、仕事のやり方をどのように変えてゆくかも、非常に大切なポイントだ。技術だけではなく、開発プロセスをどのようにしたらいいか、仕事のやり方をどう変えてゆけばいいか、ちゃんとわかっているメンバーをそろえたいと職場は強く思っている。そのようなリーダーにこれからの事業をリードしてもらいたいのだ。

簡単すぎる仕事がきたら、自分で仕事を難しくしよう。質をあげるか、納期を半分にしよう。できるかどうか境界線にあるような仕事をつづけていかない限り、能力はあがってゆかない。仕事の質は自分で決める。納得できないアウトプットは絶対に出さない。納期いっぱいつかってこれ以上はないアウトプットをめざすのだ。自分を追い込んでゆこう。5時15分まででいい。自分の机の前に目覚まし時計を置いて時間をにらみながら仕事しよう。

やりたいことがまだはっきり決まっていないと思う。でもそれでもかまわない。一番いけないのは、やりたいことがはっきりせず、損得勘定だけで動いていて、この会社から、いいとこ取りしてやろうと考えている人間だ。そういう人間は転職したり起業したりしてもうまくいかない。やりたいことがきまって、現在の仕事に精一杯取り組み、完全燃焼できるようになった人間が、行き詰まりを打開し、自分の目標に到達できる。まずは、自分がこれに合っている、これなら完全燃焼ができる、というところを見つけるまで、自分を信頼し、死ぬ気でがんばってほしい。明日は君たちのものだ。

投資編
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コメント

参考になりました

ハーモニーを見てアクセスしました。
新入社員じゃないけど参考になりました。
今、自分の興味があるのは、セレンディピティを意図的に高確率で起こすにはどうすればよいかです。
他人にどう思われようと、少しずつ、勉強、実践していきたいと思います。

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プロフィール

島敏博

Shima Toshihiro 島敏博
信州アルプスハイランド在住。HaskellとElixirが好き。組み込みソフトウェアアーキテクト、C++プログラマ、山歩き、美術館巡り、和食食べ歩き、日本赤十字社救急法指導員、インデックス投資、クラシック音楽、SESSAME会員、状態マシン設計、モデル駆動開発、ソフトウェアプロダクトライン、Rubyist、実践ビジネス英語

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